HOME > 篠原メソッド > はつめい君のやり直し英語 >日常生活の改善点
 

1

リズミカルに読む/聞くこと

 区切りのところで一呼吸入れて話すのが普通です。また、全体に渡って主となる部分は大きな声で明瞭に、少しゆっくり話してくれます。なぜなら大事なところは間違えてほしくないからです。

/区切って読む/聞くことで、話す
         
/書ける につながります。

内容をイメージして大意をつかむ

 “書かれている/話されている” 内容を日本語にしないで、構造図式や場面を頭の中で描きながら “読む/聞く” を訓練することです。ただ単語をつなげるだけの文面読み、「なんとなく」はまずいです。 /木を見て森を見ずでは困ります。

 日本人は大人になればなるほど言い訳や弁解言葉をたくさん覚えます。これを英語にすることは困難です。子供の英語の上達が早いのは、素直で、ひねくれた言葉を知らないからです。

単語の構成や組み立てを知る

 言葉の成り立ちを理解すると、その言葉の意味も覚えやすくなります。特に外来語系の英単語は接頭語、語幹と接尾語に因数分解できます。接頭は語幹の意味を修飾し、接尾には品詞を決定する役目もあります。もちろん、語幹は基本意味をつくります。
export(輸出)

exー(外へ) + port(.港)
  ↑         ↑
接頭        語幹

education(教育)

educate   +  ion
  
↑     ↑
 語幹    接尾

語幹の意味を修飾

動詞から名詞へ品詞が変わった

4

5WIHの組み立てが
日本語とはちょいと違うことに馴れる

  • 日本語は 場所 が中心
       いつ、どこで、なにを、だれが、どうした

  • 英語は、主体客体 が中心
          who, what, where, when, why, how

5

内容をイメージして大意をつかむ

まず、動詞に着目して、流れと行動をつかむ
Resting his feet on the dwarf,
he climbed over the area railings,
compressed his hat on his head,
grasped two points at the lower union of rails and stiles,
lowered his body gradually by its length of five feet nine inches and a half to within two feet ten inches to the area pavement and allowed his body to move freely in space by separating himself from the railings and crouching in preparation for the impact of the
  1. 寸足らずの塀に両足をふんまえ
  2. 地階鉄柵を乗り越え、
  3. 帽子を頭に押しつけ、
  4. 柵と足場の結合する下部の二点にしっかり掴まり、
  5. 身長5フィート9インチ半の体を徐々に下降させ、
  6. 地下勝手口に至る敷石より2フィート10インチ足らずの高さに達してから
  7. 柵より両手を放すことによって全身が空間を自由に動くのにまかせつつ、落下の衝撃にそなえて身を縮めた。                                     柳瀬尚紀 訳

6

ボキャブラリ(vocabulary)を増やしていく

 決まった言い回しを全てマスターすることは困難です。
現実的には、自分が使う機会の多いものからマスターするのが良いほう卯歩です。例えば、特許/法律/エンジニア/IT などそれぞれの分野には基本的ボキャブラリがあります。

7

単語はフラクタル方式で覚えていく

 一つ一つの単語を覚えていくのではなく、関連性のあるものを連想させながら覚えていくと効果がよいです。例えば、同じカテゴリのもの/類似語/反対語 など、いろいろなくくり方があります。日本アイアールが発明したMEMODAS(フラクタル方式による入子構造)を、そのツールとして使っています。

8

カウンセラーからのアドバイス

  1. 短い単語で十分なときは、決して長い語を使うな
  2. 一語削ることが可能な場合は、常に削除せよ
  3. 能動態を使える時は、決して受動態を使うな
  4. 相当するやさしい語がある時は、決して難しい語を使うな
  5. とにかく、区切ってたくさん読むこと

   大変役立つレポートみつけました!!

読解力を高めるための 『頭ごなしの情報処理』

Asahi weekly 2002年10月27日掲載
会議放送通訳者  石黒弓美子